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  • 歯やお顔の痛み・しびれのお悩みに尼崎市(塚口)にあるYNSAの 紗楽(SARAKU)鍼灸院

先日、東京歯科大で行われた

「唇と舌のしびれや痛みに対する最新治療とその展望」について

というシンポジウムに参加してきました。

忘備録としてそして、どなたかの情報になればと思い記載します。

神経はある場所を損傷すると

そこから中枢と末梢の両方に向かって変性が起こります。

切断した神経はまた伸びてつながるのですが

切れた相手ときちんとつながるわけではなく

つながってもぐちゃぐちゃっとなって

神経腫ができ、

アロデニア(触れただけなのに顔をしかめるくらい痛い)という症状がでることがあります。

痛みがひどい場合は神経腫を切り取る手術を行うことができます。

しかし、切開して神経を露出して神経腫を切り取り

また神経をつなぐということをするので

痛みが強くて生活に支障がある場合のみ行われます。

神経腫を切り取るとその分神経が短くなってしまうので

人工神経を介して神経がつながれます。

手術の際に使われる人工神経の役割は

自身で作る神経再生促進物質を拡散させないように人工神経で覆い

神経の再生を促すことです。

今の人工神経は神経が再生した後は体内でとけてしまうような素材でできているそうです。

シンポジウムの先生の言葉に

神経はつないだから治るわけではない。末梢に向かって神経が伸びるから感覚がもどってくるのである。

という意味が分かりました。

神経と神経とを人工神経という管を介してつなぐということは

そのなかで神経がつながらない限り感覚は戻ってこないということなんですね。

神経を損傷すると

◆完全な回復はむずかしい  違和感をとるのは非常にむつかしい

◆長期間の治療。通院が必要

◆治療の目標は日常生活に困らない程度

◆痛みが強く、日常生活の支障をきたす場合が外科的治療の適応(術後に痛みが起きることがあるから)  

当院の鍼灸はその他の治療と同様に

血流を促し神経再生を促進する目的で行っています。

そして、星状神経節ブロックなどの後に残った違和感に対しても施術を行います。