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  • 歯やお顔の痛み・しびれのお悩みに尼崎市(塚口)にあるYNSAの 紗楽(SARAKU)鍼灸院

手術後に起きた痺れや痛みに対してYNSAを行った2症例報告

  

【緒言】

手術後に後遺症として痺れや痛みなどの症状が出現することがあり、原因がはっきりしているものと原因不明のものがある。

どちらの場合でも、投薬治療が行われるが症状が改善しないことがある。

そこで今回、開頭手術を行った後、痺れや痛みが出現し、投薬治療や局所の鍼治療を行うも症状が改善しなかった患者2症例に対しYNSAを行い良好な経過が得られたので報告する。

【症例1】38歳の女性。

201X年3月くも膜下出血のため開頭クリッピング手術を行った。

その後、両肘、左頸部、胸椎を中心に痛みが出現した。

いろいろな病院で検査を行うも原因が特定できず、投薬治療により全体的に症状は軽くなるが、それ以上の改善がみられないため

201X年11月、当院にてYNSAを開始した。

【症例2】42歳の女性。

201X年11月三叉神経鞘腫の摘出術を行った。

その後右側の顔面部・側頭部・舌部など右側三叉神経の支配領域を中心に痺れと痛みが出現した。

近医にて投薬治療と鍼治療を継続するも、思わしい改善がみられないため

201X+1年5月、当院にてYNSAを開始した。

【治療・経過】頭部は0.25×40mm、顔面部は0.12×30mmのステンレス鍼を使用した。

首診、上腕診により反応の出た部位と患者の症状の訴えに基づいてYNSAを行った。

置鍼時間は約15分で、症例2に関しては症状の出ている右側顔面部へ直接刺鍼も行った。

評価にはVisual Analog Scale(以下VAS)を用いた。

症例1は初診時、痛みのVASが50であったものが、鍼治療5回目には肘の痛みが軽快しVASは3になり、8回の鍼治療で終了した。

症例2は初診時、痛みや痺れを含めた症状全体のVASが88であったものが、鍼治療5回目には右側頭部から目のまわりにかけての痛みと舌部の痛みが消失し、痛みや痺れを含めた症状全体のVASが62と改善した。

【考察・結語】開頭手術後に痺れや痛みが出現し、投薬治療や局所の鍼治療を行うも症状が改善しなかった患者2症例に対しYNSAを行い改善がみられた。